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エレクトロパラトグラフィー(EPG)

エレクトロパラトグラフィ(EPG)で発音練習

EPGは微細な電極を埋め込んだ人工の口蓋床を上あごに装着することで、話しているとき舌がどのように動いているかモニターで視覚的に確認できる装置です。EPGを使って舌の動きを確認しながら発音を練習し、正しい発音の仕方を学習することができます。また、EPGを使用して遠隔(オンライン)での発音練習が可能です。

この装置は当院の技工士とともに独自で開発した装置で、これを使用して訓練することで言語の発達に大きく役立っています。国内外を問わず、大学病院などからの発注の要望があり需要が高まってきている装置です。

動画の右図は上あごを表していますが、正しい発音する時には「■」の範囲に舌が当たるのが正常です。EPGを使うと正しく発音できていないことを視覚的に確認することができます。

この動画のように、正しく発音ができると舌は上あごの黒い部分に一定時間あたって、右の波形と同じような正しい波形が出現します。

一方で、この動画では「て」がうまく発音できていません。舌と上あごを示す、黒い部位も先ほどの動画と違って当たっている範囲が異なることがわかります。さらに舌と口蓋の接触点は後方で「け」に近い音になっています。

こちらの動画は「す」を発音した時の波形を確認していますが、通常は右の波形のように上あごの両サイドに舌が当たるようにして発音します。この波形に近い状態で発音できていることがわかります。

こちらは「す」を発音するときの空気の通り道をうまく作れていないことでうまく発音ができていないことがわかります。

このように、当院ではEPGを使って、うまく発音できていないことの原因がどこにあるのかを調べながら意味のある言語訓練を行っています。また、舌の動きを視覚的にとらえることで、正しい構音の作り方が目で見てわかるため、子供にとっても取り組みやすい訓練方法の一つになっています。

※EPGはすべて厚生労働省認可の歯科材料を使用しています。

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