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言語訓練

「ことば」って?
「ことば」には、話し言葉、文字、ジェスチャー、手話、アイコンタクト、など色々あります。
ことばからは、人と人との交流が生まれ、そこから文化が生まれます。

 

「はなす」って?
「はなす」ということは人間にとって、とても重要な営みです。喜怒哀楽などの感情や思考を、瞬時に表現することができます。
自分の声で、自分の思いを伝えることで、喜びをわかちあうことができます。
また、信頼関係を築くこともできます。話すことで自分に自信がもてることだってあります。

 

「たべる」って?
食べることの最大の目的は、栄養を補給することです。しかし、人間は栄養補給をするのみならず、食事を“楽しむ”ことができます。
食事の場では、会話が生まれ、他者との時間の共有、思い出、多くのものが生み出されます。

「はなす」も「たべる」も口!

話すことも、食べることも、簡単なようでとても複雑な動作が連携して行われています。
発音する動作や、咀嚼嚥下には、口腔器官の筋のはたらきと、安定した咬合がとても重要です。

 

治療

一般歯科、矯正歯科、小児歯科治療はもちろんのこと、出生後まもない赤ちゃんからご高齢の方まで、幅広く治療を行っています。

当院では、口の持っている大切な機能である「食べる」、「話す」機能に障害を持った患者様の治療を専門としております。

口蓋裂のある方、口腔腫瘍術後の方、頭蓋顔面に先天性の病気をもっておられる方、それらの病気や障害によって「話すこと」「食べること」に障害のある方、発達障害や難聴のためコミュニケーションに障害のある方など、多くの患者さんを診察させていただいています。治療するにあたって、私が理念としている事は発達的視点に立って診察を行うことです。人は出生後、身体的発育と周囲の人との関わりの中で多くのことを学習し成長発達します。しかし、成長発達のスピードには個人差があります。また障害によって発達に遅れが出ることもあります。個々人の成長のスピードに則した治療を行いたいと思っています。

より健やかに会話や食事を楽しんで過ごしていただくために、患者さんの持っている能力を最大限に活かすことができるように、治療やリハビリテーションを行っています。

私たちは患者さんと共に歩む診療を目指しています。

 

対象となる疾患

口唇口蓋裂、粘膜下口蓋裂

・鼻咽腔閉鎖不全症

・口腔機能発達不全症

・口腔がん、舌がん術後、顎変形症 

構音障害

・摂食嚥下障害       

その他、お困りのことがございましたらご相談ください

 

授乳をサポートします

当医院では、ホッツ床(哺乳床)をお作りしています。赤ちゃんは哺乳しながら多くの経験を積み、口の動きを学習しています。離乳食から普通の食事へ、ステップアップするための準備をしています。いまミルクを飲むための授乳ではなく、将来の咀嚼嚥下機能の獲得を念頭に置いた治療を行っています。ぜひご相談ください。

ホッツ床 装着時

 

検査・治療の紹介

ナゾメーター

話しているときに、息が鼻から漏れていないかを調べる検査です。目に見えない息の様子を数値化し評価することができます。

 

鼻咽腔ファイバースコープ

鼻から細いカメラを挿入し、のどの動きを鼻側から確認することのできる検査です。発音するとき、しっかりのどがしまっているか、どのようなしまり方をしているか、検査することができます。

 

話す、食べるに使用する装置

話している最中に、軟口蓋(上顎の奥にある軟らかい部分)が十分に上がらず、鼻から声が抜ける場合があります。「鼻咽腔閉鎖不全症」と言いわれています。

そのような方には、鼻に息が漏れないように発音補助装置を作製します。そして装置を装着して声を出す練習、話す練習を行います。正しい発音が身につくにつれ、鼻咽腔閉鎖機能が改善していきます。

 

エレクトロパラトグラフィ(EPG)で発音練習

EPGは微細な電極を埋め込んだ人工口蓋床を上あごに装着することで、話しているとき舌がどのように動いているかモニターで視覚的に確認できる装置です。

EPGを使って舌の動きを確認しながら発音を練習し、正しい発音の仕方を学習することができます。また、EPGを使用して遠隔(オンライン)での発音練習が可能です。

 

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