構音障害
構音障害 (言葉が正しく話せない) に対する治療
当院では言語聴覚士による、最新の機器を使用した検査と専門的な言語訓練を行っております。
お子さんのことばの発達を促したり、口蓋裂の手術後の口の機能訓練(噛んだり・啜ったり・吹いたり等)を行います。
異常構音を持っている方に対しては、その原因を検査などで確認し、正常の発音を獲得するための構音訓練を行います。
詳細につきましては 言語訓練のページ も合わせてご覧ください。
器質性構音障害
器質性の場合、のどの締まりが悪く(鼻咽腔閉鎖機能不全)空気が鼻に漏れるため正しく話せません。
空気が鼻に漏れるため、音は弱くなって鼻に抜ける声(開鼻声)となったり、口の中に空気を溜めて破裂させる代わりに、声門で締めて話す声門破裂音などの異常な話し方(異常構音)になります。
《検査法》
鼻息鏡、ナゾメーター、鼻咽腔ファイバースコープを使用して鼻からの空気の漏れ具合を診ます。
《治療法》
これに対する治療法は、空気が鼻に抜けること(鼻咽腔閉鎖機能不全)を防ぐために、発声補助装置(スピーチエイド)を上顎につけます。
発声補助装置(スピーチエイド)には、軟口蓋挙上装置(PLP)と、バルブ付加軟口蓋挙上装置(bulb-PLP)があり、これを入れて言語訓練を行います。
訓練後は、スピーチエイドがいらなくなる場合と外科的な手術(咽頭弁など)が必要になる場合とがあります。
機能性構音障害
唇や舌・のどなど話すための器官の動きが悪かったり、音を出す位置が誤っていて正しい音を出せません。
《治療法》
従来の言語訓練を行いますが、治療が困難なケースでは「エレクトロパラトグラフィー(EPG)」を使用して話している時の舌の動きをモニターにビジュアル化(視覚化)し、誤った音を発声した時に普段見れない舌の動きがどうなっているのかをご自身で視覚的に確認しながら訓練を行います。
この「エレクトロパラトグラフィー(EPG)」による練習はオンライン(遠隔)でも実施できますので、ご関心がある方は当院へ症状のご相談をお寄せください。